アイソモカ

知の遊牧民の開発記録

boat people や 新しい在留資格 などの話を聞いた

今日は、 boat people や 新しい在留資格 などの話を聞いた。

 

boat people の到着したころ、ぼくは地球にいなかったから今回聞いて知ったことも多かった。

小さい船で海に出るんだけど、そのまま陸にたどり着くというよりは、大きな船に拾われてその船の行先に上陸するんだね。たまたま日本行きの船だったってわけ。日本に来た人の3分の2は他の国を選んで他の国へ行ったそう。日本に住むことになった人も、アメリカやオーストラリアに行きたかったけど、審査に落ちたり順番待ちが長すぎて諦めた人も多かった。

神戸の震災とき、避難所で「日本人が優先だ」と差別を受けたって話も聞いたことがある。

今は boat people の子どもや孫が生まれているけど、生まれても出生届を出せなくて、無国籍になる課題もあるという。

 

今はミャンマーからの難民が定住するための準備をしていて、新しい生活を作るのってものすごく大変なんですよって言ってた。

ことばに関しても、母国語の読み書きすらできない人もいて、それは日本語を覚えるのもすごい苦労だろうな。家を探そうとしても外国人お断りの大家さんも多くて、市営住宅は申し込み時に市民じゃないと難しい、とか。

 

boat といえば、北朝鮮から小さい船で来る脱北者をニュースで見たことがあるけど、あの人たちはどうしてるんだろうな。韓国に行ったのかな、聞いてみればよかったな。

 

新しい在留資格に関しては、

「単純労働の人はダメ。専門家に来てほしい」って建前って、実際は今も留学生や日系人が単純労働の仕事をしていて、専門的なビザで働いている外国人よりも多くて、4月からも大して変わらないのでは?って話だった。

ただ、「日本は単純労働者を受け入れますよ」というアナウンス的な意味合いはあっただろうと。

 

技能実習生制度は問題がたくさんあるし、海外でも人権侵害だと批判されている。

ぼくが初めて出会った技能実習生たちは、設計の仕事をしていて、きれいな部屋に住んで、一眼レフを持っていたり、国内旅行に行ったり「人生楽しんでるなぁ」って感じだったんだけど、ああいう人たちは一握りなんだろうな(あの人たち、本当に技能実習生だったんだろうか?)。そのあと日本語教室で出会った技能実習生はワンルームに2人暮らしだって聞いたけど、もっと大変なひとたちもいるみたい(残業が長かったら日本語教室に来られないから知り合えないよ)。

 

外国人材受け入れについて、政府も対応策を考えてはいるけど、具体的にはあまり決まっていないし、予算も足りないのではないか、って。

日本語の試験とか、日本語教師の資格とかどうなるんだろうなぁ。

 

専門家候補の、日本の大学で勉強する留学生は、日本を選んだ理由として、日本社会や日本の文化に興味を持ったからと答えているのに対し、卒業後の進路を日本で選ぶのは半分ぐらい。周りの外国人に対する理解がない、就職しづらいし、出世できないとかの理由なんだって。だよな、って感じだ。

 

外国人の人材を受け入れたいと思っても、選ばれるだけの環境を整えないと難しいんじゃないでしょうか、って。

 

日本って住みづらいよね働きづらいよねって、(海外に住んだことも海外で働いたこともないけど)ボンヤリ思っているのが、留学生の進路を見ると裏付けられているような気がする。