中国語を勉強し始めてしばらく悩んだのが、「在」と「有」だった。
どちらも日本語の「います」「あります」なんだけど、主語と目的語が反対のものをとるので、どうやって使い分ければいいのかよく分からなかった。なんとなく慣れてきたんだけど、日本語の勉強をしていたら、分かったような気がした。
- 在)圖書館在我家附近。 図書館はうちの近くにあります。
- 有)我家附近有圖書館。 うちの近くに図書館があります。
所在文
- 圖書館在我家附近。 図書館はうちの近くにあります。
- 佐藤先生在哪裡? 佐藤さんはどちらにいらっしゃいますか。
このような文を「所在文」という。 物や人の場所を話すとき、日本語では「は」(topic marker) を使う。
(物・人)在(場所)。 (物)は(場所)にあります。 (人)は(場所)にいます。
存在文
- 我家附近有圖書館。 うちの近くに図書館があります。
- 我家沒有電視。 うちにはテレビがありません。
- 我有兩個妹妹。 わたしは妹が2人います。
このような文を「存在文」という。 物があるかどうか、人がいるかどうかを話すとき、日本語では「が」(subject marker) を使う。
(場所)有(人・物)。 (場所)に(物)があります。 (場所)に(人)がいます。
ここで中国語と日本語の所在文と存在文がはっきりと対応しているように見えるけど、もっと勉強していくうちに、分からないことが出てくるかもしれない。
ちなみに、日本語の「は」と「が」のまぎらわしさには、他のタイプのものもある。あとで考えよう。
日本語も中国語も初心者なんで、ん?って思ったらTwitterで教えてください。
(Bloggerから転載)